試験用変圧器とは?
電気設備・機材などの耐電圧試験、絶縁耐力又は部分放電試験などのために、交流高電圧を印加する場合に試験用変圧器が用いられます。
試験用変圧器は電力用変圧器と異なり、次のような特徴があります。
- 二次側は高電圧のため一般的に変圧比が大きく、電流が小さいため、二次巻線の巻線方法及び絶縁構造に特殊な考慮を払わなければならない。
- 特殊な長時間試験を除き、一般的には短時間で使用されることが多いため、電力用変圧器に比べて温度上昇の点では、あまり考慮を必要としない。
- 二次巻線が高電圧のため絶縁強度が高いことを要求されるから、ほとんど油入型である。
製作できる仕様について
出力電圧 | 200kVまで |
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容量 | 100kVAまで |
時間定格 | 短時間または連続 |
周波数 | 50Hzまたは60Hz |
設置仕様 | 屋内用設置型 |
出力方式 | ブッシング出力スペーサー出力 |
備考 | コロナフリー仕様にも対応できます |
ご要望
30kVまで昇圧できる、試験用変圧器を製作して下さい。
周波数は1kHzです。
(商用周波数ではない試験用変圧器ですので
お打合せの 上、設計・製作いたしました。)
仕様 (file No.02-2791)
・試験用変圧器 単相 屋内用油入自冷型
・1kHz 6kVA 連続定格
・一次側入力 120V 50A
・二次側出力 30000V 0.2A
・屋内ケース入り
・一端接地
・耐熱クラス(絶縁種別)A種
・質量約330kg